あなたは、香港人ですか、中国人ですか?
あなたは、香港人ですか、中国人ですか?
香港人にこの質問をすると、大抵「私は香港人」もしくは、「私は香港中国人」という答えが返ってくる。返還から15年経った香港で特に2012年は中国人意識の低下促す出来事が多く見られました。
グラフは香港大学の行った意識調査結果。この調査は返還後の1997年から行われている。調査対象は18歳以上の成人。毎回1000人以上の有効回答を得ている。
直近の動きをみると、2008年の北京オリンピック開催時に「中国人」アイデンティティーがピークを付けています。下のグラフの茶色線が39%をつけて、直近の調査では18%になっている。
一方、自身を「香港人」という人とは同じく2008年に18%を示し底打ちして、現在は46%になっています。(上のグラフ)
自身を中国人と認識する人の2倍以上が香港人アイデンティティーを持っている。特に30歳以下の回答は上のグラフ青線で示されている通り69%、つまり若者の大多数が「香港人」だと思っている。
オリンピック以降に起こった主な事件として:
2010年10月
獄中のノーベル平和賞受賞者、劉暁波氏の受賞に中国政府は授賞式に出席しないよう各国に圧力をかけた。
2010年11月
趙連海氏、毒入りミルク活動家、子供が毒入りミルクを飲み被害を受けたため政府に対して補償を求めたところ、社会秩序を乱したとして懲役2年半の実刑判決。
2011年4月
艾未未 (Ai Weiwei)氏、芸術家が四川大地震で亡くなった人の実態調査を自身のブログで公開したことから自宅軟禁される。
こういった人権に関する事件が起こっており緩やかに香港人の中国人アイデンティティーを下げる要素となっていた。
そして今年2012年には香港人の感情をを直接逆なでする事件が複数起こっています。
1月、北京大学の教授が、「香港人は犬」発言
3月、中国大陸妊婦問題が改めて問題に
9月、愛国教育問題
9月、国境付近の駅での少額密輸運び屋、香港人は逮捕されるが、大陸人は見逃される事件
このような背景があり、香港人の中国人という意識は現在20%を下回り、46%つまり半数に近い人が「香港人」を自認している状況となっています。
確かに香港は中国の一部ではありますが、香港人のアイデンティティーの実像は全く違ったところにあります。
香港からの起業を検討される方には参考にしていただきたいと思います。
参照ソース:
http://hkupop.hku.hk/chinese/popexpress/ethnic/eidentity/poll/chart/eIdentity_hkcitizen.gif
http://hkupop.hku.hk/chinese/popexpress/ethnic/eidentity/poll/chart/eIdentity_chicitizen.gif
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